スグくる バーテンダー

〜金沢カクテルをたのしみませんか〜

2026年3月
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#5 春の卯辰山

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🌸 金沢を見守る心の故郷「卯辰山」:旧動物園の記憶から桜の季節へ
もうすぐ春休みですね。3月に入ると、ここ金沢も卒業旅行や春の休暇を楽しむ観光客の皆様で一層賑やかになります。
現在、私は日々「雪すかし」に汗を流し、雪国ならではの冬の洗礼を満喫しています。北陸の冬は日照時間が短いですが、一日の中で、どんよりとした曇天から一転して眩しい晴れ間が覗き、かと思えば牡丹雪が舞い散る。その刻々と変わる空模様こそ、金沢の美しさそのものだと感じます。45年この地で暮らしていても、金沢の奥深さには毎日新しい気づきがあります。
今回は、金沢市民にとって非常に馴染み深い「卯辰山」について深掘りしてみましょう。
記憶の中に生きる「旧いしかわ動物園」
金沢の人間にとって、卯辰山といえばかつて存在した「いしかわ動物園」を思い出す方も多いのではないでしょうか。1958年に開園し、1999年に能美市へ移転するまで、あの場所は家族連れの笑顔が絶えない場所でした。山の上に動物園があるという少し不思議なワクワク感。斜面を活かした園内を歩き、動物たちを眺めながら金沢の街を見下ろした記憶は、今も多くの市民の心に「歴史」として刻まれています。動物園が移転した後の卯辰山は、より静かで、四季の移ろいを肌で感じる「癒やしの森」へと姿を変えました。
4月、山全体が薄紅に染まる「桜の名所」として
そして、冬の雪を乗り越えた先に待っているのが、4月の絶景です。卯辰山は金沢屈指の桜の名所として知られています。ソメイヨシノや八重桜など、約500本以上の桜が山肌を彩る様子は圧巻です。
特に「見晴らし台」からの景色は格別。眼下には、雪が解け、春の光にキラキラと輝く金沢城や、瓦屋根が連なる古い町並みが広がります。遠くには日本海まで見渡せることも。この「歴史ある町並みと桜」の融合は、まるで絵画のような美しさです。さらに、桜の時期が終わると「花菖蒲園」が続き、卯辰山は常に私たちの目を楽しませてくれます。
歴史と信仰が息づく場所
卯辰山はただの山ではありません。江戸時代には、お城を見下ろす場所にあるため、庶民の登山が禁止されていた時期もありました。そこには多くの神社仏閣が点在し、人々の信仰を集めてきた場所でもあります。45年住んでいても、細い路地や古い碑に触れるたび、「まだ知らない物語がここにある」と気づかされます。
冬の終わりの今、雪すかしをしながら「今年の桜はどうだろうか」と思いを馳せる。そんな金沢の日常を、ぜひ旅人の皆様にも、カクテルを味わうような心持ちで楽しんでいただけたらと思います。


🍸 卯辰山カクテル:卯辰の曙(うたつのあけぼの)
卯辰山から眺める春の夜明け、そして桜の蕾が膨らんでいく様子を表現したショートカクテルです。
材料

  • 日本酒(金沢の地酒): 30ml
  • 桜リキュール: 15ml(桜の香りと薄紅色のために)
  • レモンジュース: 10ml
  • ピーチシロップ: 1tsp(隠し味の甘み)
  • 飾り: 桜の花の塩漬け(水で戻したもの)、またはレモンピール
    作り方
  1. シェイカーに氷と全ての材料を入れ、しっかりシェイクします。
  2. 冷やしたカクテルグラスに注ぎます。
  3. グラスの底に、そっと桜の花を沈めます。
    由来
    卯辰山の歴史と、春を待つ人々の心を「桜色」に託しました。かつての動物園の賑わいと、これからの桜の季節をつなぐ一杯です。
    卯辰山の思い出を語ると、つい当時の動物園の風景まで浮かんできますね。

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