🍡 金沢・和菓子歳時記:五感で味わう「食べる芸術」
金沢を歩けば、至る所に歴史ある和菓子屋さんの暖簾が揺れています。金沢の和菓子文化がこれほどまでに発展したのは、やはり加賀百万石の時代、茶の湯の文化を奨励した前田家の存在が大きいです。
金沢の人にとって、和菓子はただの甘味ではありません。
「今日は雪解けの青空が綺麗だから、この淡い色の生菓子を」
「卯辰山の桜を待ちわびて、桜餅を」
そんなふうに、空の色や季節の移ろいを和菓子に映して楽しむ、非常に情緒豊かな文化です。
特に落雁(らくがん)などの干菓子から、しっとりとした練り切り、さらには「あんころ餅」や「氷室万頭」といった行事菓子まで。45年住んでいても、季節が変わるたびに「あ、このお菓子が出る時期になったか」と気づかされる、まさに金沢の暮らしの暦(こよみ)そのものです。
和菓子職人さんの繊細な手仕事は、まさに「食べる芸術」。金箔をあしらった華やかなものから、ミニマリズムを感じさせる上品なものまで、金沢の美意識が凝縮されています。
🍸 和菓子と響き合うカクテル:金沢・琥珀のティータイム
和菓子の繊細な甘みを引き立てつつ、口の中をすっきりと整えてくれる、日本酒と「ほうじ茶」をベースにした、ユーモア溢れるペアリング・カクテルです。
コンセプト
和菓子の「あんこ」や「砂糖」の甘さに、あえて香ばしさと酸味をぶつけることで、無限に和菓子が食べられてしまうという、ちょっとキケン(?)な一杯です。
材料
- 日本酒(金沢の辛口地酒): 45ml
- 冷やした加賀棒茶(ほうじ茶): 45ml
- ホワイトキュラソー(オレンジの香りのリキュール): 1tsp(ほんの少し)
- レモンピール: 1片
- 隠し味: ほんのひとつまみの「塩」(金沢の和菓子における塩梅を表現)
作り方
- グラスに大きめの氷を入れ、日本酒と加賀棒茶を注ぎます。
- ホワイトキュラソーと塩ひとつまみを加え、静かにステアします。
- 仕上げにレモンピールをシュッと絞って、香りをまとわせます。
由来
名前は「あんこの相棒(パートナー)」。
ほうじ茶の香ばしさが「お茶請け」としての役割を果たし、日本酒のキレが和菓子の余韻を美しく引き締めます。「これがあれば、和菓子をもう一つ注文しちゃうわ!」という、食いしん坊な金沢の殿様をイメージしました。



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